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全日本吹奏楽コンクール自由曲大研究?

おいおい宗旨替えかよ。と驚く方も多いかもしれませんが、思うところあってこのところ吹奏楽コンクールを研究しているのです。

 

もちろん、「タイトル曲のヒミツ」に気づいた人はもう大変な盛り上がりを見せている絶好調「響け!ユーフォニアム」とか

 

DVDが出るのかでナイのか気になる「仰げば尊し」「青空エール」などにシゲキうけちゃった、というのもある。

 

しかしもちろん、単なるコンクール結果報告をしようっていうわけじゃない。それはもう他誌でばんばんやっているし。

そもそも、音楽を採点して順位をつけることには大反対だし。

 

それが学校経営やいろんなことにメリットを生んでいるのはわかっているんだけど、そういったムーヴメントの片棒を担ぐつもりは毛頭ない。

 

だけど、楽曲や演奏には素晴らしいもの、じっくり考えるべきものが多いのも事実。

年間でもっともこの分野の情報量が集中しているのが「全日本吹奏楽コンクール」でもあるのです。

 

「金賞じゃなきゃ!」と涙ぐむ「響け!」の麗奈や久美子たちに「人生、それだけじゃないじゃん」と声をかけたい気持ちをぐっとこらえて、今回、とある部門の音源を入手し(買いました)こっそり模擬的に採点してみたんです。

 

 

で、「こんな採点に意味があるわけない!」と痛感。だってどこもかしこも圧倒的な名演なんだもん。

 

さらに気になることが発覚。その辺をいま、じっくり煮詰めているところです。

 

また、過去20年間の自由曲たちをじっくり眺めてみました。ここからも大発見の数々が。

 

ともかく必死で追体験しています。どんな記事になるか、お楽しみに!

 

 

 

 

映画「マイルスアヘッド」を吹奏楽映画と呼ぶのは強引かも知れないけど

映画「マイルスアヘッド」

 

これを吹奏楽映画と呼ぶと「えーーーー!?」って言われるかも知れないが、断固として言い切ろう。「マイルスアヘッド」もまた、極めてすぐれた「吹奏楽映画」である。

 

吹いて奏でて、楽しませる、圧倒的な映画力に感動。実に、その気にさせる映画なのだ。公開は12月23日からなので、近くの映画館にかかったらぜひ見て欲しい。

 

主演は、映画「アヴェンジャーズ」シリーズで爆発的人気を博したドン・チードル。アイアンパトリオットを脱ぎ捨て、マイルスになりきったその演技がまず、素晴らしい。

 

この種の、主人公が楽器を演奏するシーンが重要な役割を果たす映画では、「どのようにして虚構の演奏をリアルに感じさせるか」がポイントになる。楽器演奏をしたことのない大半の人にはどうでもいい問題だけど、「バンドライフ」の読者ならば絶対に気になるところがあるよね、指使いとかアンブシュアとか。

 

それは吹奏楽を愛する人なら当たり前のことで、映画製作に携わるひとが音楽や主人公をどこまで大事に考えているか、愛があるかどうかは、そのシーンを一発みれば即座にワカル。

 

誰もが(俺だけかも知れないけど)「アイアンパトリオットがマイルス???大丈夫なのか???」と沢山の疑問符つきで見守るなか、銀幕の中に見事にマイルスが甦った。「音」が聞こえる演技にまず、驚いた。

 

そして、スウィングしまくる演出に、しびれた。ネタバレにならない程度に言えば、この映画では時系列が飛びまくる演出が随所にほどこされている。それがスウィングしているのだ。冒頭から、引込まれるスピーディな展開。オープンリールテープをめぐる争奪劇は、冷静に考えるとちょっとくだらないのだけど、実に迫真のリアリティで魅了する。くすりと笑えるシーンも随所に。

 

「スウィングガールズ」以来、この種の映画をこれまで「楽器族映画」と呼んでいたのだけど、それだと判りにくいので今後は「吹奏楽映画」と呼ぼう…と心に決めた瞬間、どうも●●●な映画にぶちあたったりしてがっくりしていた気分だったのだが、そのがっくり感を見事に吹き飛ばす痛快作。

 

吹いて、奏でて、楽しませる。その態度を「吹奏楽」と呼びたいというのは、実に強引なリクツだし、なじみにくいのはわかってるんだけどね。

 

だけど、そう言うしかナイじゃないか。吹いて、奏でて、楽しませているんだから。独りよがりに楽しむ、のではなくてさ。

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